2015年1月30日
地唄舞の身体の中心は、タンデンです。 広辞林には、「へその下3cmぐらいのところ。気力をここに集めれば、健康と勇気を保つことができるといわれる。」 ありますが、身体で実感することは、言葉で書くより少し難しいかと思います。 […]
2015年1月20日
袖ひぢて 結びし中も薄氷 とくと合点はしながらも まだ春寒き雲行きは 誰に当た って武庫山颪 痛くな吹きそ身は捨小舟 芦と葭とはな よしある仲よ おおそれさえ 節のまにまに口舌が絶えぬしょんがえ 雛と星とはな まれなる契 […]
2015年1月20日
文月の星のあう夜をうらやみて 残る思いの蛍がり うちわの風も袖ふきて 面白いじゃないかいな 稲穂ひろげて雁がね二つ 女夫くらすはなかたんぼ 土手の夜風にれんじまで 来てさんやれ かすかに紙ぎぬた 誰そやあんどの影ゆれて […]
2015年1月20日
三国一のさあさあ 富士山 また たまつばきの おいやあ 千代までもと契りしに 西国巡礼さあさあ 御詠歌 父母の おいめぐみも深き粉河寺 さりとはつらや さあさあ さなから たらちねの よい うらみも深きふくれ面
2015年1月20日
逢うて立つ名が 立つ名の内か 逢はで焦れて 立つ名こそ まこと立つ名の内なれや 思ふうちにも隔ての襖 有るにかひなき捨小舟 思や世界の男の心 私はしら浪うつつなき 夜の寝覚のその睦言を 思ひ出すほどいとしさのぞっと身も世 […]
2015年1月20日
柳やなぎで世を面白う ふけて暮すが命の薬 梅に従い桜になびく その日その日の風次第 嘘も真も義理もなし 初めは粋に思へども 日増に惚れてつい愚痴になり 昼寝の床の憂き思い どうした日和の瓢箪か あだ腹のたつ月じゃえ
2015年1月20日
ひとめも知らぬ男なら 恨みも恋も有るまいものを なまぜ近江の水鏡 写して見れば水底は かたい堅田の石山に きつうのせたに わしゃのせられて 思ひすごしは我からさきの ひとつ前帯しどけない振りよ たとえあはずと三井寺の か […]
2015年1月20日
唄い囃せや大黒 一本目には池の松 二本目には庭の松 三本目には下がり松 四本目には志賀の松 五本目には五葉の松 六つ昔は高砂の 尾上の松や 曽根の松 七本目には姫小松 八本目には浜の松 九つ小松を植え並べ 十で豊久能の伊 […]
2015年1月20日
大仏の妹背は京と奈良坂や 児の手柏の両面 窓から窓の垣間見に 囁く声もこだまして 聞いていよとも耳塚に 何の遠慮も太しき柱 互いに手に手をのばし合して抱きしめて 穴を忍び路潜らばくぐれ 鳥はものかは釣り鐘さえも 撞かぬ夜 […]
2015年1月20日
春にも育つ花誘う 菜種の蝶は花知らず 蝶は菜種の味知らず 知らず知られぬ仲ならば 浮かれまいものさりとては そなたの世話になりふりも わが身の末のはなれ駒 長き夜すがら引き締めて 昔がたりの飛鳥川