滝づくし
滝づくし
雲井にさらす布引きの 滝つ瀬も越す 五月雨に いずれあやめか 顔佳花 引く手あまたの身なれども いなにはあらぬ有馬山 西にも名のみ揚巻や 鼓の滝のその音は 絶えずとうたり 翁が滝の 面や箕面 裏見なる それは東路日の光 月に玉敷く 嵯峨野の露や 戸無瀬に落つる大堰川 下す筏に降る雪は 散り交う花と見まがいて 山静かなる峰の雪 豊かに積もる養老の なおも齢を増す泉
滝づくし
雲井にさらす布引きの 滝つ瀬も越す 五月雨に いずれあやめか 顔佳花 引く手あまたの身なれども いなにはあらぬ有馬山 西にも名のみ揚巻や 鼓の滝のその音は 絶えずとうたり 翁が滝の 面や箕面 裏見なる それは東路日の光 月に玉敷く 嵯峨野の露や 戸無瀬に落つる大堰川 下す筏に降る雪は 散り交う花と見まがいて 山静かなる峰の雪 豊かに積もる養老の なおも齢を増す泉