影法師(かげぼうし)

歌詞

あれ聞けと 時雨来る夜の鐘の声 寒さに寄する置炬燵 ついとろとろと転寝の 夢驚きて甲斐なくも よんぼり二人が差し向い 掻き立て見れど 灯火の 曇りがちなる心の内 鬢の解れや寝乱れ髪に 窶れしゃんしたお前の姿 私が痩せたも道理じゃと 私が泣けばお前も涙 ほんにこの身はあるやらないやら 夢幻の浮き世じゃな 何なんとお前は思わんす 返答しゃんせ影法師

解説

【作詞者】橘万丸

【作曲者】幾山検校・祇園の北村文(文子) 初代富山清琴の胡弓手付もある

【初 出】『新うたのはやし』(1870)

【調 弦】本調子

【作詞者】橘万丸

【作曲者】幾山検校・祇園の北村文(文子) 初代富山清琴の胡弓手付もある

【初 出】『新うたのはやし』(1870)

【調 弦】本調子

 自分の影法師に向かって、思うようにならない恋の愚痴を述べる様を歌う 冒頭の“あれ聞けど”は宝井其

角の俳句の引用

【引用】地歌筝曲研究

①演劇出版社に掲載された地唄舞に関する資料からの引用

②各演目の舞の心得(お家元様)

③扇、衣装、かつらetc